【劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」ネタバレ有評価・レビュー】煉獄さんはやっぱり最高だ

大ヒット公開中の劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」を観てきました。

既に各所で感想記事やレビューが出ていて、本作が約束された傑作である事は周知の事だろうと思いますが、筆者から見て特に良かった事・漫画⇒アニメという変化で生まれた新たな気付き等をピックアップしていくつかご紹介したく、遅れながらも記事にしてみました。

平日・土日の興収&動員数で歴代1位を記録。公開3日で46億円、動員数342万人突破。…トンデモナイ化け物(鬼)級アニメーション作品が生まれちまったなぁ……。

※ネタバレありまくりで書いてあるので、原作未読のかたは回れ右!劇場でご自身の目で体験してからよろしくお願いします。

レビューその2:【映画「鬼滅の刃」無限列車編】公開初日レビュー・涙腺崩壊・評価★5確定の出来!!

劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」感想・レビュー

劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 本予告 2020年10月16日(金)公開

アニメ「鬼滅の刃」の完全続編。那田蜘蛛山での激闘、柱合会議、蝶屋敷での修行&療養を終え、鎹鴉(かすがいがらす)の指令に従い、無限列車へと乗り込む炭治郎、善逸、伊之助、禰豆子の4人。そこで炎柱:煉獄杏寿郎と合流したところから物語は始まります。無限列車を舞台に繰り広げられる死闘、その後に待ち構える強大過ぎる敵の影。映画にするなら「ここしかねぇ!」ってレベルの大人気エピソードをufotableの超美麗アニメーションで再現した作品です。

見所1.列車というアニメ向きな舞台

かなり地味なポイントではあるんですが、アニメーションになった事で列車という舞台が漫画以上に際立ったという印象を受けました。

原作でも高速移動+閉鎖空間という緊迫感は表現されていましたが、やはり視覚的・聴覚的に”それ”を常に訴えかけ続けられるのはアニメーションならではの強みと言えるのではないでしょうか?

言うなれば、鬼の腹の中に200人以上の人質をとられながら、強制睡眠+夢の中での精神破壊攻撃+手出しできない人間を実行犯に使うという絡め手な訳で、設定が多い上にギミックが複雑である事を考えると、漫画よりもアニメやゲーム向けのエピソードだなぁーって個人的に思っていたので、映画になるって聞いた瞬間に「やっぱそうだよね!」って一人で納得しまくっていたの思い出しました。

映画なら尺的にも収まりが良いですし、まさにベストマッチなエピソードだと思いますね。

あと、これは個人的な持論なのですが、列車とか船とか飛行機とか、常に動き続けている+閉鎖空間を舞台にした作品は名作が多いというのがあります。特殊な舞台である事を常に意識して描く事で、物語の足場がしっかりするって働きは絶対にあると思うんですよね。あと、純粋に外に出たら”死ぬ”ってシンプルな怖さもあるので、無意識なる恐怖みたいなものが根底について回るので、ある意味最強の舞台装置だと思っています。

見所2.強制昏倒催眠の囁きのヤバさがアニメだとより鮮明に

これも列車が舞台という部分に少しかかっていくる部分ではありますが、アニメーションだと「強制昏倒催眠の囁き」のヤバさが滅茶苦茶分かり易く伝わってきます。

高速移動している列車の上で強制昏倒されるって冷静に考えて死にますからね(笑)。

しかも、それを解除する為に夢の中で瞬間自決するってのも怖いですし、何もかも怖いっていう…。

催眠の囁き⇒昏倒して白目⇒瞬時に自決って流れがスムーズに表現されているのを見て、あぁ、アニメって凄いんだなぁ~って当たり前ながら感心してしまいました。

列車や列車の上のキャラを動かすのもコスト的に大変だろうし、今回の劇場版はなるべくしてなった作品なんだろうなーってのが率直な感想ですね。

見所3.煉獄VS上弦の参「猗窩座(あかざ)」の戦いがとにかく熱い

予告編では意図的に隠されている「上弦の参「猗窩座(あかざ)」との戦い。

原作勢からすれば、ある意味ここからが本編みたいな所ではありますが、それでもちゃんと最後まで収まるのか?ってハラハラする部分はありました(楽しみ方が多少ズレてる気もしますが…苦笑)。

もうね、ここに関しては言う事は何もないです。我々が期待していたものを、我々の期待値以上の状態で提示してくれているので、もうマジで何も言う事が無いです。アニメの力・キャラに命を吹き込む声優さんの技術・原作が持つ構成のうまさ・セリフ回しの良さ等々、全てが高水準!文句なし!!

あと、「猗窩座(あかざ)」の声を担当している声優さんもバッチリなキャスティングだったので、まだ観てない人は期待してくれて良いと思います(ここはあえて伏せておきます)。

改めて、原作漫画の構成力の高さに震えました

これは原作の話というか吾峠先生の話になってしまいますが……あの人漫画うますぎでは?

ぶっちゃけた話、この段階での柱の印象って、「滅茶苦茶強いらしい」「ビジュアルが個性的」「うまいうまいうまい」位しかないのに、この短い尺の中だけでしっかりとキャラ立てして、最終的には「理想の上司」とか、「煉獄の兄貴ぃ…」とか、「鬼滅の中で一番好き!」とか、「煉獄さんの方がずっと凄いんだ!強いんだ!」って心掻き乱してくるんですよ!?

じっくり育てる感動も勿論良いんですが、簡潔に綺麗に感動のピースをズバッとはめ込んでくる構成力は本当に凄いとしか言いようがありません。

漫画の時点で既にグッときたエピソードだったのに、そこに圧倒的なアニメ力・声優さんの熱演・期待や不安を含んだアニメ化までの期間(熟成期間)が加味されたら、そりゃファンの涙腺と心はぶっ壊されますよ。もうね、本気で泣かしに来てる訳で、そりゃ泣くよ!長男だけど泣いたわ!

視聴後に主題歌「炎」を聴くと涙腺に来ます

LiSA 『炎』 -MUSiC CLiP-

歌詞が完全にラストのあのシーンで、炭治郎達の率直な気持ちが投影された歌なんですよね。

これ、劇場版本編を観た後に聴いたらマジでヤバいんで覚悟しておいてください。

もうね、既に泣いてるのにエンドロールで更に追い打ちしてくるの半端ねぇぜ!

「強くなりたいと願い 泣いた決意を餞に」

映画見てからはずっとヘビロテしてるんですけど、未だに油断するとヤバイっすね……。

 

総評

100点の創作は無いってのが持論ではありますが、今回は加点方式で100点を付けます。

好き嫌いは勿論ありますが、原作付きのアニメ作品としては、非の打ち所が無い完璧な仕上がりだったと思います。原作ファン・鬼滅のアニメが楽しめた人は、絶対に見た方が良い作品なので、是非是非劇場でお楽しみいただければなーと思います(※勿論、コロナ対策はしっかりとお願いします)。

入場者特典「鬼滅の刃零巻」&「塗り絵」情報

最後になりましたが、入場者特典が気になっている人もいると思うのでちょっぴりご紹介。

鬼滅の刃零巻

話題の「鬼滅の刃 煉獄零巻」。煉獄の初任務を漫画化した読み切り+「鬼殺隊報」号外+アニメシリーズのあらすじ+声優さんのインタビュー+スタッフ対談等々、読み応え十分の84P構成。

既に配布し終えてしまった劇場も多いようなので、ゲットしたい方はお早めに!

塗り絵

なんかとんでもない事になってる4人の特製ぬり絵。ちびっこからお年寄りまで楽しめる作品なので、このおまけはグッジョブですね!吾峠先生のコメントも優しくて身に沁みます。

「鬼滅の刃」、アニメも漫画もまだ遅くないです

劇場版を観る前に漫画もアニメも復習したのに、映画を観た後にまたまたもう一周しようとしている自分がいてワロタ!まぁ、面白いものは何度見ても面白いのでね……仕方ないね!

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