皆さんはドキュメンタリーとかってお好きでしょうか。雑学の種というか事実に基づく描写的なものが個人的には好きでして、目的無くテレビを付けた際などは好んで見ることが私は多いです。
いわゆるドキュメンタリーと呼ばれるジャンルですね。
最近ハマっているのがイギリスの公共放送局であるBBCが作成した作品。
- 過酷環境(氷点下/砂漠地帯など)で暮らす人々
- 歴史探索的な作品
- 動物の世界を追ったネイチャードキュメンタリー
- etc…
そんな中で「ルイ・セローが見た」シリーズが中々に面白かったので紹介。
ルイ・セローが見た
公式サイト:Louis Theroux
ルイ・セロー(Louis Sebastian Theroux)はイギリスのドキュメンタリー映画インタビューアー兼制作者、ジャーナリスト、作家。日本では馴染みのない方ですがイギリスではかなりの著名な方なようで、番組制作における複数の賞も受賞。
- 父親(ポール):旅行作家兼小説家
- 兄(マルセル):小説家兼ジャーナリスト
従弟も俳優兼映画監督をしてたり、叔父さんも小説家をしていたり…といった感じで、ジャーナリスト家計に育った方のようで、ひょうひょうとインタビューをこなしながら、やべーところに凸る様がなかなかに面白い。
U-NEXTで公開されているルイ・セロー作品は全部で7作品。ちなみにBBC作品は100作以上が見放題で公開されています。
- ルイ・セローの奇妙な体験:UFO
- ルイ・セローが見た:LA美容整形の実態
- ルイ・セローが見た:この子に”心の薬”は必要か
- ルイ・セローが見た:アメリカの最も危険なペットたち
- ルイ・セローが見た:ポルノスターたちの実情
- ルイ・セローが見た:慢性アルコール中毒者たち
- ルイ・セローが見た:麻薬中毒の町
個人的に感慨深かった作品を紹介すると…
アメリカの最も危険なペットたち
一般的にはまず飼われることのない「危険性が高い」とされているペットを飼う人々を追った作品。ライオン、トラ、チンパンジーなどの霊長類etc…。
日本で最も馴染みの深いチンパンジーといえば志村どうぶつ園の「パンくん」が有名だが、パンくんも女性研修員に噛みつくといった事件を起こし、更に成長した現在では直接触れ合う姿はなくなった。
アメリカではチンパンジーに関する非常に大きなトラビス事件というものがありました。個人宅で飼われていたチンパンジーで、TV出演経験だけでなく、町へ買い物に出かける際に一緒に連れて出かけることもあった有名なチンパンジー。
そんなトラビスが飼い主友人の顔面を食いちぎり、警官によって射殺される事件が2009年に発生。その事件を踏まえたうえで本動画を見てみると中々に考えさせられるものがありましたね。
飼い主はあくまで安全を主張しますが、ルイ・セローがインタビューした先でのチンパンジーも、取材陣に対して興奮したのか、ガラスをぶち破るシーンなどもあり、ドキッとさせられます。
また日本でも似非動物愛護団体としてたまに話題になるPETAの話も出てきてましたね。※TVゲーム「あつまれ どうぶつの森」内で釣りや昆虫採取することにもイチャモンをつけてくるような団体
麻薬中毒の町
日本だと普通に生活しているとまず馴染みのない麻薬。アメリカの東部ウエストバージニア州のとある町では医療用の痛み止めが原因で、そこからヘロインに手を出し、町全体にヘロイン中毒者がごろごろいるような場所が存在。
人口数万人のそれほど大きな町だったと思いますが、救急隊員の主な仕事が薬の過剰摂取で街中でぶっ倒れている人たちへの対応…というかなりやばそうな状況でして、フィクションじゃないか?と疑ってしまうレベル。
慢性アルコール中毒者たち
アルコール依存症の人たちと、その家族の苦悩を綴ったようなドキュメンタリー。
作中に出てくるアルコール依存症の女性と、その女性と付き合っているアル中気味のオジサンが、私の知り合いのアル中気味のオジサンの言動や仕草とそっくりでして…。その姿を見ていて「うわぁ…。」って思っちゃった作品。
国が違えど、慢性的にアルコールを摂取しつづけるのはヤベーなぁと思う一方で、彼らがどうすればそこから抜け出せるのか考えさせられる内容になってます。
この子に”心の薬”は必要か
世界的に見た際にアメリカでは子供に精神治療薬を飲ませるケースが多いという。※ADHD(注意欠陥・多動性障害)、アスペルガー症候群、OCD(強迫性障害)など
あいてが子供なだけに例えば癇癪を起すにしても、それが果たして病気によるものなのか、はたまた性格によるものなのか?
直接的には語られてはいなかったが、密着取材していた家庭では、妹以外全員が精神薬を服用している家庭もあり、家庭環境にそもそも問題がないのか?…などなど。考えれば考えるほど難しい問題だなぁーと思いながら視聴しましたね。
所感
社会的な…倫理的な…
考え方/解釈によって答えの違ってくるようなテーマに対して切り込んだ作品が多く、中々に考えさせられました。
例えば
動物のテーマだと…
- 野生動物を保護することは悪なのか?
- 大自然の中で生活させることのほうが動物にとって良いこと?
- 自然の中で生きることをそもそも知らない動物でも同じことがいえる?
- 近くで人間が生活していた場合は動物は自然に人間社会に近寄ってくるよね?
- 人間が飼育してもらうほうが狩りをしなくてよいので動物にとっても有益なのでは?
などなど。
ルイ・セローが見たシリーズをはじめ、BBC制作のドキュメンタリーは雑学好きな人にとっては見ていて飽きないものが多く、中々に楽しめるかなぁと思います。
U-NEXTには見放題作品が多数。31日無料トライアルのありますので、興味の湧いた人は是非。