2019年に実写化され話題を呼んだ人気漫画原作「ザ・ファブル」映画版を1年越しに視聴しました。
原作ファンの自分としては満足の出来で、狂った世界観が上手く再現されていてかなり楽しめました。中には「ひどい」と酷評してる人も見受けられたんですが個人的には全然許容レベル。
映画版「ザ・ファブル」
公開:2019年6月21日
ザ・ファブルとは…天才殺し屋ファブルが休業して「誰も殺さずにフツーに暮らす指令」を受け、そこからの日常を描いた作品になります。
主要キャスト
- 佐藤明:岡田准一
- 佐藤洋子:木村文乃
- 清水岬:山本美月
- フード:福士蒼汰
- 小島:柳楽優弥
- 砂川:向井理
- 田高田:佐藤二朗
- 海老原:安田顕
- ボス:佐藤浩市
- ジャッカル富岡:宮川大輔
原作と若干異なる(端折られている)部分はあるものの、映画の内容は原作1~7巻(佐藤がデザイン会社に入った後、みさきが真黒組の小島との騒動に巻き込まれる話)までを実写化したもの。
年齢制限の話
原作を知ってる人からすると当然かもしれませんが、ザ・ファブルはコメディー100%の漫画ではなくて天才殺し屋の佐藤明を主人公としたアクション的な描写も多い作品。戦うシーンを実写化するとするとなれば血が飛び交うことも予想されるわけですが、映画版は年齢制限無しとなってます。
「原作知らずに小学生の子供と一緒に見に行ったらグロくて無理だった!」みたいなお怒りレビューを何件か見かけたりしたんですが、そりゃそうよね…ってツッコミは置いといて、個人的には中学生以上推奨ですね。
血が出るという意味ではグロ要素が多少ありはするものの、そのあたりの描写は控えめに作ってある印象で、個人的には特に気にはなりませんでした。予告編トレーラーがポップだったこともあって、完全なコメディー映画と勘違いした人が一定数いたのかも?
ザ・ファブルにはコメディー要素も勿論あるんですが、アクションとのバランスの良さが作品の魅力でもあります。
ザ・ファブルの個人的評価
周囲の評価はこういった感じ。
- Yahoo!映画作品レビュー:4.37点
- この映画をオススメしたい!:97.5%
原作ファンの自分の評価としては
★4.5はあげたくなる作品でした。
脇役すらも濃いキャラ揃いの漫画なので原作をかじったうえで見るとより楽しめるかなとも思いましたね。
良かった点
アクション部分は演じる側も相当練習して作りこんだんだろうなぁーってくらいに良くできてて、スピーディーに依頼をこなす天才殺し屋感をしっかりと再現。小島を引き連れた状態で相手を殺さずに戦いながら脱出を試みるシーンは動きがキレッキレで、個人的には結構好き。
撮影するにあたって岡田准一も体を作ってきたのでしょう。普段のドラマなんかよりも肩幅が広くなっていて、筋肉がついてるのが見て取れましたね。
要所要所に笑えるポイントなんかもあって、すごくバランスの良いコメディー&アクション映画に仕上がってました。
宮川大輔が演じるジャッカル富岡も、一部の人間にしか受けない感がちゃんと出ていて中々にハマってました。
気になった点
一つは岡田准一の顔が良すぎる点ですかね…笑
原作の佐藤明はちょっと垂れ目で御世辞にもイケメンではない独特の雰囲気を持つキャラなんですが、岡田准一だとモブ感が薄いといいますか、アクションも出来るという意味で演者としては申し分ないんですが、ちょっと絵力が強かったですね…笑
もう一点だけ挙げるとすれば、今回の映画はあくまで主要ストーリーのみを追った作品になります。漫画ですと海老原の子分のクロちゃんがファブルに憧れを抱き、その絡みからファブルの身体能力の高さであったり、変人的な側面が見えたりするのですが、そういった部分は割と端折られていました。
岬が鍵をなくして佐藤宅に泊まりにくる際なども、本来だと鍵が盗まれるエピソードがあるんですが、そういった点も今回は特に描かれておらず。逆に漫画を少し読んだうえで映画を見るとより楽しめる作品なのかなーって感じがしましたね。
漫画もかなり面白いので是非!
所感
- 笑いあり
- 狂気あり
- ハイスピードアクションあり
自分はどちらかというとたまに映画を見るタイプのライトユーザー層ではあるんですが、似たようなタイプの人なら満足できるんじゃないでしょうか。
♢♢♢♢♢
映画版ザ・ファブルは2019年6月に公開された準新作映画。基本的にはどのVODサービスでも視聴する際はまだ有料だとは思いますが、U-NEXTだと31日無料トライアルに付いてくる無料ポイント内で視聴可能。※2020年7月現在
気になった方はお試しを◎