映画版カイジ第3弾「カイジ ファイナルゲーム」を視聴しました。
巷では駄作との噂を耳にする本作。
実際のところはどうだったか感想をつらつら。
カイジ ファイナルゲーム感想・評価
- カイジ第一弾:人生逆転ゲーム(2009年10月10日公開)
- カイジ第二弾:人生奪回ゲーム(2011年11月5日公開)
- カイジ第三弾:ファイナルゲーム(2020年1月10日公開)
第三弾となる本作の特徴としては、第一弾の限定ジャンケンやEカード、第二弾のパチンコ(沼)とは異なり、原作漫画には登場しないオリジナルゲームを採用している点。
- バベルの塔
- 最後の審判
- ドリームジャンプ
- 黄金ジャンケン
世界設定はというと「2020年の東京オリンピック終了を機に、日本の景気が失速。国の借金は膨れ上がり、インフレによる物価上昇、失業率40%超え、外資に日本が占領された」という悲惨なもの。
現実はというと皮肉なもので、コロナのせいで東京オリンピックは2020年には開催されておらず、世界規模でもっとヤバい状態になっちまっているという…ね。
そんなわけで今回のカイジの世界でも「金こそが正義!!!」。廃れた世界で若者のための救済イベントと称し、今回も金持ちによって黒いゲームが開催されるのでした。
個人的評価・感想
個人的な評価を最初に書くと…
5段階評価だと★3.5くらいでした。
映画としては普通に楽しめたのですが、映画カイジ作品としてみるとやや物足りなさがありましたね。今回の最大の敵が「国家」という非常に強大なものであったために最終的に倒した感が薄かった点、命を賭ける必要のある勝負でも緊張感をイマイチ感じなかった点…などなど。
もう少しギャンブル/勝負の部分でひりつく感じが欲しかったですね。
今回の映画のメインは「最後の審判」というゲームになるのですが、運や心理戦というよりは、下準備や事前取引的な要素が勝負に大きく影響することもあって「人情劇」的な要素が強く、それら描写が好きか否かで本作の評価は分かれそうだなーって感じでした。
あとは映画カイジオールスター勢ぞろいみたいな…そんな感じもありましたね。約10年ぶりの久々の映画化ということで、そのあたりを懐かしみたい人とかには悪くなかったかも。
以下…
ネタバレ含むあらすじなど紹介。
あらすじ紹介(※ネタバレ有り)
バベルの塔
- 街中にビルの屋上に建てられた棒のてっぺんに張り付けられたカードを奪い合うゲーム
派遣として働いていたカイジ。1,000円にまで高騰したビールを楽しんでいたカイジのところに地下施設で強制労働させられていた時の班長に遭遇。本来なら開催場所が秘密にされている本ゲームだが、班長の情報により開催されるであろうビルを事前に特定。
このゲームへと参加し…
勝つことからストーリーが始まる。
本ゲームの主催者は余命残りわずかな富豪・東郷滋(伊武雅刀)。ゲームを通して自分と一緒に日本を救う手伝いをしてくれる野心家を探していた。その役に抜擢されたのがカイジ(&桐野加奈子(関水渚))である。
最後の審判
- 対戦する二人が全財産を金塊に変え、互いに天秤ばかりの上に乗って重さを競い合うゲーム
本ゲームの特徴は資金のサポートとして支援者を募ることができる点。ざっくり言っちゃうと試合当日までに色々と根回ししといてねって感じ。
カイジ率いる不動産王:東郷滋 vs 帝愛グループ派遣王:黒崎義裕の試合が始まる。吉田鋼太郎が演じる悪役「黒崎義裕」の悪い奴っぷりが今回のカイジの一番の見どころでしょうかね。
黒崎の根回しなどによって劣勢に立たされたカイジ側はもしもの時用に温存しておいた10億を使い、財産を増やすべく、最後の審判の最中にドリームジャンプへと挑戦することになる。
ドリームジャンプ
- 10本のロープの中から1つを選んでバンジージャンプ。当たりの一本以外を選ぶと落下死
カイジで登場したゲームの中では飛びぬけてヤバいゲーム。カイジを殺す目的で特別ルールにより開催されたドリームジャンプですが、味方と協力することで無事攻略。資金を増やすことに成功する。
♢♢♢♢♢
個人的に本映画で一番微妙だった部分。普通に挑むと9割の確率で「死ぬ」というヤバすぎるルールのゲームなんですが、攻略情報無くして挑むわけもなく…。だとしても万が一失敗した場合、カイジは死ぬことになるわけですが、今回のゲーム全体が果たして命を賭けるに値するものなのか?っていう違和感と死ぬかもしれない割に緊張感がちょっと薄かったりで今一つだったかなーって感じでした。
最終目的が金だったとしても、カイジが日本を救うっていう構図が違和感を生んでいたのかなぁ。※実はやさぐれたカイジの妄想による夢オチとかなら納得の設定だったかも…笑
ゴールドジャンケン
- 3回勝負の接待ジャンケンゲーム。内一回は純金を握ってグーを出す必要がある。
日本政府の悪だくみを防ぐべく奔走していたカイジだが、高倉浩介(福士蒼汰)に策がバレており、先に手を打たれてしまう。しかし東郷が事前に手を打っており、逆転の一手が生まれる。
…とまぁ
そんな感じのストーリー。
ツッコミどころは何個かあるんですが(巨大な天秤は数グラム単位まで計れるほど精巧なのか?…とか)、漫画原作の映画ですし、今回はオリジナルストーリーということで自分的には「良し」としましょう。
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